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2007年03月24日

大発見!!

超希少種『Centropyge abei』らしき幼魚が延岡で出現!!
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【写真提供】渡辺好一様
◆凄い情報が入ってきました!昨年末から天神で見つかって「チリメンヤッコの幼魚」ではないか?と言っていたあのヤッコの幼魚は、実は世界でも3例目という超貴重なレア中のレア生物と判明しました!
学者さんや専門家、そしてエンゼルフィッシュ愛好家などから、延岡マリンのHPを見られて連絡を頂いたのですが、あの魚は昨年記載されたばかりの「Centropyge abei」ではないかとのこと。仮称なのかもしれませんがCentropyge”ケントロピーゲ”(アブラヤッコと同族)のabei”アベイ”(阿部さんの名前の最後に I が付いた)と読むそうです。日本ではもちろん初記録で、インドネシア、パラオの深海100m以上でしか見つかっておらず、増して幼魚の生態写真は初めてで、大変貴重とのことでした。
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◆この新種ヤッコについて記載文献にはジェラルド・アレン博士という方々が携わっているとかで、他の学者さんや専門家を通じてメールで伸さんやナベちゃんの写真を送っています。もちろん採集していないので確定ではありません。でももしかすると様々な図鑑で二人の写真が使われる可能性もありますよ。下記は文献にはインドネシアで、シーラカンスの調査中に水深160mで発見されたようです。成魚が1ペアー採取されたそうです。初め見た人は、チョウハンと思ったそうです。
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今回の延岡マリンのゲストダイバーの写真は大変貴重とのこと。もちろん日本初のみならず、記載文献にはインドネシアでの採集個体(成魚)とパラオの深海での生態写真(成魚、写りはあまりよくない)が載っているのみですし、今回提供した写真らは一目で Centropyge abei と判別できるほど大変素晴らしいと大絶賛でした。
マリンとしては今後もこの幼魚を観察&写真撮りをしていく予定ですが、フォト派の皆さんご協力をよろしくお願いいたします。また今現在この幼魚の写真を撮っている方はいませんか?? もしいらっしゃいましたら学者さんや専門家さんに引き続き情報提供としても送る予定にしていますので、メールなどで送ってくださいね。

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【写真提供】太田慶子さま
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【写真提供】岩永知佐子さま

チョウチョウウオやヤッコの種類も豊富な延岡にはまだまだ色んな海中生物が日々我々ダイバーを楽しませてくれます。でもこんな大発見がホームグランドである延岡の、しかも天神で起こるとは・・・!「恐るべし天神」ですね〜。興奮しますね!フリソデエビを始め、昨年末から珍発見から大発見が続いている延岡です。今年はこの先もさらに期待できますね。ちなみに今回の第一発見者は私勝栄ですv(^^)v 採集して新種と発表されたら「カツエイヤッコ?」「テンジンヤッコ?」かな?(笑) 頑張って今後も色々と探しますね。次は何かなぁ〜!

また詳しい情報が入り次第、今後もお知らせいたします。

投稿者 nobemari : 2007年03月24日 19:00

コメント

 重大な発見おめでとう御座います。

 少しでもお役に立てて光栄です。再発見を楽しみにしています。

投稿者 田中宏幸 : 2007年04月05日 12:46

centropyge abeiは福島県いわき市小名浜にある水族館アクアマリンふくしまの館長 
阿部義孝氏への献名による新種のヤッコの名前です。
ちなみに、いわき市と延岡市とは旧磐城藩主内藤氏の国替え先の縁で姉妹都市になっています。
新種の魚はシーラカンスの調査のため、高深度潜水中に見つかったと聞いております。

投稿者 御代 秀治 : 2012年10月31日 20:46

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